統合失調症の退院支援を阻む要因について
[池淵恵美、佐藤さやか、安西信雄] 9 病院に入院中の統合失調症患者292名(平均在院月数は約10年)を対象に患者背景、精神症状、退院困難度尺度の評価などを実施した。退院困難度尺度の因子分析で、病識と治療コンプラインアンス、退院への不安、ADL、問題行動、自閉的行動、身体合併症、自殺企図の可能性、家族からのサポートの8因子が見いだされた。1年後の転帰調査で60名が退院群
精神神経学雑誌110(11):1007-1022、2008(査読付)