競技スポーツにおいて、足関節内反捻挫は最も頻繁に発生する傷害である。その主な機能障害の一つに関節不安定性が挙げられ、足関節の不安定性は捻挫後の機能評価において重要な指標となっている。しかしながら競技選手においては、客観的に測定された関節不安定性の評価と、主観的な不安定感などの自覚症状が一致しないことも少なくない。そこで、本研究では反復性足関節内反捻挫の既往がある体育大学生を対象として、客観的に測定された数値と主観的な不安定感の関連性について検討した。
著者:齊藤訓英、太田千尋、山本利春、酒井洋紀