昆虫における性フェロモン生合成のホルモン制御:神経ホルモンPBANによるガ類性フェロモン産生の分子機構の全貌解明を目指して
昆虫では神経ホルモンが、環境条件また特定の発育ステージで引き起こる多様な生理現象を調節・制御する上で、中枢の役割を果たす。しかし、神経ホルモンが支配する生命現象が、どのような制御のもと、どうやって発揮されるのかといった分子レベルでの理解は乏しい。ゲノム解読が完了し、実験系としての多くの利点を持つカイコガをモデルとして、その性フェロモンであるボンビコール産生の分子機構の全貌解明を目指した。
比較内分泌学