鍼治療が有効と考えられたびまん性軸索損傷の1症例(第2報)
玉井秀明、菊地千一郎、河村義文、神田大、山口崇他4名びまん性軸索損傷の26歳男性に鍼治療を行った。意識障害および持続する四肢、特に右上下肢の痙直改善促進を目的として、受傷22日後より週2回の鍼治療を実施し、鍼治療は10回で終了した。意識障害および上下肢の痙直の改善がみられた。SPECTによる局所脳血流変化の観察から、鍼治療期間中に一部脳血流の増加傾向を認め、症状改善に寄与している可能性が示唆された。
麻酔