人物像の検討を通して琉球王国の一端に触れる(Ⅰ)―南城市と那覇市のフィールドワークから―
本稿は琉球という小国が、時代の流れに翻弄されながらも、たくましく生き残ろうとしてきた姿を知ることが、多くの課題を抱える現代の沖縄に、そして日本に何らかの示唆を与えるのではないかと考えたことが出発点となっている。したがって、本稿の目的は琉球の姿を人物像の検討からとらえることにある。最終的な目的は、そこから得られた知見を現代社会に照射し、新しい視点で社会を見つめることにある(資料・調査)。
流通経済大学「流通経済大学社会学部論叢第27巻第2号」119~134頁