大腸菌で作製した抗EGFR抗体/緑膿菌外毒素A融合蛋白質を用いて、EGFR陽性のがん細胞への取込み、細胞増殖阻害活性、及びEGFRの細胞外領域との相互作用を検討した。また、EGFR陽性のがん細胞を移植したヌードマウスに、抗EGFR抗体/緑膿菌外毒素A融合蛋白質を発現する組換えビフィズス菌を静脈内投与し、その抗腫瘍効果を検討した。
本融合蛋白質は、EGFR陽性のがん細胞に取り込まれ、細胞増殖阻害活性を示した。また、本組換えビフィズス菌は、種々のEGFR陽性のがん細胞に対して強い抗腫瘍効果を発揮した。これらの結果から、本治療法は固形がんに対する治療法として有望なものとなり得ると考えられる。
担当部分:共同研究のため本人担当部分抽出不可能
平裕一郎、平郁子、大野まき、西川毅、磯田勝広、池本守、斎藤浩美、石田功