その他の研究業績等

基本情報

氏名 平 郁子
氏名(カナ) タイラ イクコ
氏名(英語) Ikuko Taira
所属 薬学部 薬学科
職名 准教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

タイトル・テーマ

帝京平成大学薬学部1年次生における英語学習に対する感情変化について

単著・共著の別

共著

発行又は発表の年月

202408

発表学会等の名称

第9回日本薬学教育学会大会

概要

【目的】薬学部1年次の英語科目は、医療の国際化に対応するために語学能力を養う第一歩として重要である。本研究では、本学薬学部1年生に、英語演習の開始時と終了時に「学習感情」「学習到達度感」の調査を行い、次学年へと継続させる効果的な薬学英語教育体系を構築するための基盤的データを得ることとした。
【方法】2022年度1年生(206名)に対し、英語演習開始時と終了時に「学習感情」「学習到達度感」のアンケートの回答を依頼した。アンケートは5件法で作成し、調査協力に同意した学生が匿名にて回答した。英語演習開始時には「学習感情」に関する質問項目(32項目)を、終了時には「学習感情」に関する項目に、「学習到達度感」の質問(8項目)を加えた40項目のアンケートを実施した。得られた回答について因子分析およびt検定にて解析した。
【結果】得られた回答を基に、英語に対する「学習感情」について、因子分析により3つの因子に集約できた。第1因子は得意意識に関連することから「ポジティブな振り返り」、第2因子は苦手意識に関連することから「ネガティブな振り返り」とした。また、第3因子は本学で利用している教材の難易度を把握したことによって生じた感情として「学習レベルの把握」とした。これらの因子のうち、授業前後の変化として、「ネガティブな振り返り」に有意な減少がみられた。また、「学習内容の把握」のうち、「安心感」「自信」の項目に有意な増加がみられた。【考察】1年次の英語学習を通じ、本研究の対象となった学生は、英語に対する「ネガティブ」な意識が低下したと感じているものと思われた。また、英語演習を重ねていくことで、学習レベルを把握し、「安心感」「自信」につながったものと思われる。今後次学年の医療英語に向けて、「ポジティブ」な意識を高めていけるように実践的な教育体制の構築をすすめていきたい。

発表者:〇高木 彰子, 栗林 和美, 平裕 一郎, 平 郁子