TRAIL受容体はがん細胞に発現し、刺激によりアポトーシスを誘導することから、がん治療の有望な標的と考えられている。しかし、TRAIL受容体は正常組織にも発現し、その作動薬の全身投与は副作用を引き起こすため、腫瘍選択的な薬物送達が必要になる。偏性嫌気性菌であるビフィズス菌は、腫瘍内で増殖する性質があり、抗体を分泌発現させることで、腫瘍選択的な薬物送達に利用できると考えられる。そこで、TRAIL受容体(TRAIL-R2)に対するアゴニスト抗体を分泌する組換えビフィズス菌を作製し、その抗腫瘍効果を解析した。
担当部分:共同研究のため本人担当部分抽出不可能
西川毅、平裕一郎、平郁子、斎藤浩美、磯田勝広、石田功