共著者:櫻井浩章 髙橋寛子
本研究は地域高齢者の栄養状態を経時的に管理する栄養管理システムを開発し、 高齢者が在宅で安心して暮らすことができる地域包括ケアシステム構築の基礎資料とすることを目的とする。操作性と栄養状態のデー タの管理等について、システムは 高評価ではなかった。対象 とした 配食事業者は 、栄養管理 は行政が 行うべきと考えており、栄養管理に 消極的なこと も 影響していると考えられる。また、現在は配食時に紙に 情報を 記載 し 共有を行っており、データの把握、共有や管理に関して、現在の紙ベースの方法でも管理しやすいとは考えていなかった が、 配食時は時間通りに配食を行わなければならず、慣れない方法では時間がかかり負担になったと考えられる。さらに、静的栄養アセスメント項目 にも関わらず 、短期間に複数回聞き取りをを行ったことで 、本システムを有益に感じなかった可能性も示唆された 。