教育相談における男性カウンセラーの役割 -効用と今後の課題-
心理臨床の職域は女性が多数を占めている。本稿では、事例をとおして教育相談における性差を活かしたカウンセリングの有用性を論じている。また、児童期あるいは思春期のクライエントに対してカウンセリングを行う場合、クライエントと同性である方が発達課題を達成する手助けになることを推察し、教育相談室における相談対象者の性別の比率が心理臨床家の性別の比率と差があることを示している。
福祉文化研究