発達障害の専門家・支援者とトラウマの専門家・支援者は、臨床スタイルも受けた教育のバックグラウンドも違っていることが多い。一方、「発達障害」の診断を受けた子どもと、「トラウマ関連障害」の診断を受けた子どもでは、受けるサービスも異なる。「発達障害児の易トラウマ性」、「トラウマを受けた子どもの発達の障害」はどちらも着目され始めているものの、2つの領域をつなぐ「共通認識」や「共通言語」は未だ確立されていないし、十分な情報共有がなされているとは到底言えないのが現状である。子どもの認知特性・情報処理特性に着目すること