学校現場では児童生徒理解のために心理教育的アセスメントを行う。それは、子どもの学習面、心理・社会面、進路面、健康面のアセスメントや子どもと環境(家庭や学級)の関係のアセスメントである。これらに子どものトラウマといった視点を加えてアセスメントを行う必要があると考えるが、学校現場ではまだ希薄である。たとえば、性暴力被害にあった子どもが性的な問題行動を起こしても、過去のトラウマティック・イベントと結びつけて考えないことがある。その子どもにかかわる教員が過去に性暴力被害にあっていて、生徒指導に支障が出ていることも