「18世紀ブリストルの大西洋貿易」 (修士論文)
本稿では、リヴァプール、ロンドンとともにイギリス奴隷貿易の中心であったブリストルの大西洋貿易を分析した。ブリストルの奴隷貿易は地理的にフランスの私掠船の襲撃を受けやすく、北米や西インドでの新市場開拓に失敗したことなどにより18世紀半ばまでに衰退し、世紀後半はジャマイカを中心とする砂糖の輸入が同港の貿易の中心となったことを明らかにした。