「ブリストル商人の事業展開:ハーフォード家の事例」
国際商業史研究会例会報告(2009年11月21日 京都府立大学)
18世紀ブリストルの商人・銀行家であったハーフォード一族の事業について、エドワード・ハーフォード三世、ジョン・スキャンドレット・ハーフォードに焦点を当てて分析した。 彼らの事業記録からは、ハーフォード家の事業は銀行業、金属工業、ヨーロッパ貿易が中心であったことがわかる。これは、西インドとの砂糖貿易に特化したといわれる18世紀後半のブリストルにおいては異色であったが、当時のイギリス経済における成長部門にバランスよく投資しており、合理的な事業戦略であった。