本研究では,健常成人女性 20 名(22 ± 3.2 歳)を 両側踵接地でのしゃがみ込み動作(図 3)の可能群(10 名)と困難群(10 名)に分け,安静立位時の両側下肢ア ライメント(以下,静的アライメント)5 項目(膝関節 伸展・屈曲可動域および足関節底背屈可動域を含む)の 直接計測と,しゃがみ動作時の下肢運動連鎖(以下,動 的アライメント)の VICON による計測を行い,両群に ついて比較を行った。さらに,しゃがみ動作の成否によ り,アライメントの良否を評価できる可能性についての 検討を行った。