(書評)武井麻子著『思いやる心は傷つきやすい パンデミックの中の感情労働』 あらゆる「人を助ける仕事」に従事する人たちに向けられた書
臨床教育学研究 第10巻
コロナ禍における対人援助職の職務の実際を「感情労働」の視点から報告した書籍の書評。コロナ禍における過酷な労働環境は、実は平常時からあり続ける問題が、更に浮き彫りになったと言える事実について考察し、援助者の使命感や献身、職業意識に頼りに成り立っている労働への再考の必要性を論じた。