中島宗仙の「筑紫行雑記」について : 文政二年一医師の長崎遊学日記
中島家は邑久郡北地村(現瀬戸内市)にあって、近世後期以後周辺地域社会の医療普及に貢献した医家である。特に江戸期において、在村医が地域医療だけでなく地域文化の担い手であった。「築紫行雑記」は二代目の中島宗仙の長崎遊学の記録であり、当時の医師にとって一つのステータスであった長崎遊学がどのようなものであったのかを伺い知ることができるものである。本史料の翻刻と内容の紹介・分析を行った。
日本医史学雑誌