脳血管障害症例の呼吸筋力に関する検討(査読付)
吸気,呼気の原動力となる呼吸筋力を脳血管障害症例で測定し,拘束性換気障害を来す要因を検討した.リハビリテーションで入院した脳血管障害90例を対象に,入院時検査の一環として呼吸筋力ならびに呼吸機能を測定した.疾患の重症度に比べ,全般的に呼吸機能が低下してくる傾向がみられ,特に最大吸気圧,最大呼気圧は有意に低下した.脳血管障害では発病後,時間が経過するにつれて呼吸筋力の低下により,
茨城県立病院医学雑誌 23(1); 39-44