望ましい死の達成度と緩和ケアに対する満足度―ホームホスピスと自宅での看取りの比較―

日本在宅看護学会誌第3巻第1号ｐ74

"本研究の目的は、ホームホスピス群と自宅群とを比較分析し、ホームホスピスでの支援の在り方の示唆を得ることである。両群とも「医師を信頼していた」「ひととして大切にされていた」と「看護師を信頼していた」の点数が高く、場は違っても医療関係者の関わりに満足されていたと考える。ホームホスピス群では「望んだ場所で過ごせた」が低く、自宅で看取れなかった家族の自責の念が強いことがうかがえる。症状緩和は自律や思いを支えることに繋がり、ホームホスピスでは家族への丁寧な説明が必要であり、今後の課題と言える。共著：富岡里江、木戸