先天ろう児の人工内耳装用とコミュニケーション発達変化の質的検討-言語獲得の基盤となるメタコミュニケーションの視点から-
"先天ろう児2症例の人工内耳装用の意義とコミュニケーション変化について、児と家族の日常生活場面の長期経過から質的検討を加えた。その結果、ろう児の人工内耳装用は話者の「情動」の伝播と母子関係の質的改善を招き、言語獲得の基盤形成に影響した。また音の情操性を介した日本的社会文化理解の点にも重要な意義を有することが示唆された。黒田生子 林真子 瀧本勲 別府玲子"
音声言語医学 vol.47(2) pp171-180,2006