先天聾児1例の人工内耳装用と術後1年のコミュニケーション発達変化-言語獲得基盤の確立とメタコミュニケーションの視点から-
第49回日本音声言語医学会 口演
"先天聾児1例の人工内耳装用と術後1年のコミュニケーション発達変化に検討を加えた。術後、話者の情動の伝播改善に伴い、児には他者の気持ちを「察する」様子が出現し、言語獲得の基盤となるメタ水準のコミュニケーションの出現を認めた。術前より児の気持ちに成り込み、受け手効果を活かした働きかけを養育者が確立できてからの装用切替のタイミングが肯定的に作用したと思われた。◎黒田生子 林真子 瀧本勲"