Hatano Etsuko, Seto Junko
架空の物語を語ることは高度な言語スキルであり、コミュニケーション障害のある子どもの学業的・社会的困難の一因となっている可能性が高い。報告者らは、未就学児のナラティブスキルの発達過程や評価方法を検討するために、状況絵課題を作成し、分析を行ってきた(2019, et al.)
本研究の目的は、日本の就学前児童の定型発達における状況絵について語るスキル、状況絵の語りの構造と状況絵の語りの発達過程を検討することである。
本報告では、未就学児からフィクショナルな語りを引き出し、採点する方法を提案した。その結果、言語における物語レベルの問題を早期に発見できるような規範となるデータを提示した。