瀬戸淳子
本報告では保育・教育場面で支援を必要としていた小学校1~3年生の児童の保護者406名を対象に、子どもの適応に関する保護者の意識と支援ニーズ、子どもの在籍級別による保護者の意識と支援ニーズを分析した。その結果多くの保護者が園の対応について信頼を寄せており、積極的に園に発達について相談すると同時に、迷惑をかけているのではないかと気遣う気持ちが窺われた。一方で、もう少し個別支援をしてほしかったという気持ちや、園生活での葛藤を抱えている保護者もいた。在籍級別によって、園生活の捉え方、支援ニーズの違いがみられ、特に特別支援学級に在籍する保護者は、他群よりも園への期待・支援ニーズが高い傾向が窺われた。