幼児の文復唱の発達と言語尺度との関係 -談話能力発達評価法作成に向けての基礎研究ー
日本発達心理学会第33回大会(Web開催)
瀬戸淳子、秦野悦子本報告では4歳から6歳児の幼児186名を対象に、知能検査等を参考に語の一部を改変した4~8文節までの12問の文復唱課題を用い、文の復唱の発達の様相、文の復唱力と語彙などの言語能力との関係について明らかにした。文復唱の12課題は課題によって難易度が異なり、課題は年齢による文復唱能力の識別性が高いことが示された。また、特に5歳後半から6歳にかけて文復唱得点が高くなる様子がみられた。文復唱得点はすべての言語検査結果と相関がみられ暦年齢を除いても弱い相関があることが示された。