リヒァルト・ヴァーグナー研究-分析的作品論の試み-(修士論文)
本論は、副題に示されたように、分析的解釈に基づいてヴァーグナーの劇詩を研究するものである。分析の目的は第一に、劇詩に描かれた「愛」を抽出し、その本質について論じること、第二に、そこで得られた分析結果を基にヴァーグナーの精神性及び宗教性を考察することにある。以上の二点を基軸に作品(『さまよえるオランダ人』『タンホイザー』『トリスタンとイゾルデ』)が論じられる。
早稲田大学大学院