パーキンソン歩行に対する靴の補高の影響
健常者及びパーキンソン病患者(PD)で補高靴を装着しての歩行の計測を行った。計測用靴は革製靴型装具と楔状の補高調節板をl0mm、15mm、20mmの3タイプを作製した。ゲートスキャンを使用して、歩行速度、ステップ長、ストライド長、歩行周期などを計測した。PD群では踵補高により、歩調・足圧中心の移動距離・増大を示す例の増加を認めた。PD群では踵補高により健常者に近いパターンとなり、全例で自覚的な歩行障害の改善を認めた。
KAKEN2000年度実績報告書