骨格筋萎縮に対する鍼治療の有用性の検討
日本臨床スポーツ医学会雑誌 19(1)
①池宗佐知子、宮本俊和 ②近年、鍼灸治療は、疲労回復のためだけでなく、骨格筋そのものを治療対象とした研究もみられる。今回、筋萎縮に対し、その有用性を検討すべく、筋量の変化だけでなく、筋萎縮関連遺伝子の変化についても評価したところ、筋萎縮関連遺伝子の発現が鍼灸治療により抑制されている可能性が示された。また、骨格筋への鍼治療は、筋にマクロファージの浸潤を高めることにより、筋衛生細胞の活性が起こる可能性を示した我々の研究の概要を説明している。