その他の研究業績等

基本情報

氏名 吉野 智佳子
氏名(カナ) ヨシノ チカコ
氏名(英語) Chikako Yoshino
所属 大学 健康医療スポーツ リハビリテーショ 作業療法コース
職名 講師
researchmap研究者コード
researchmap機関

タイトル・テーマ

右円蓋部髄膜腫による上肢機能障害に対し、腫瘍摘出術後早期から修正 CI 療法を実施した一例

単著・共著の別

共著

発行又は発表の年月

202403

発表学会等の名称

第25回千葉県作業療法士学会

概要

右円蓋部髄膜腫摘出術後の症例に修正 CI 療法を実施したので報告する。尚、本発表に際し症例に同意を得た。対象は右利きの 60代女性。術前は、左片麻痺はSIAS運動検査 3,3,1,0,0,左上肢の感覚は SIAS 感覚検査で、触覚 2、位置覚 2、上肢機能は STEF 右 91 点、左 51 点であった。MAL は AOU4.1、QOM2.9 で、ADL での左上肢の動作の質が低下していた。右円蓋部髄膜腫摘出術後 4 日目から修正 CI 療法を実施した。課題指向型練習の難易度をQOM3-4 に調整した。Transfer Package は誓約書と日記は実施せず、口頭説明と自己練習表を用いた。麻痺手の集中的使用は、練習時間を 1 日 2 時間以下とし、OT とともに課題指向型練習を 20-60 分、病棟での自己練習を20-60 分、週 5 日、計 17 日間実施した。練習時間は術後管理や体調に合わせて分散させた。左片麻痺はSIAS 運動検査 5,5,4,5,5,左上肢の感覚はSIAS 感覚検査で、触覚 3、位置覚 3、上肢機能は STEF 右 94 点、左 91 点、MAL は AOU5、QOM4.7 となり実用手を獲得した。有害事象はなかった。本事例は術後のため長時間練習は困難であった。練習時間を分散させた修正 CI 療法は安全に実施可能であった。
本人担当部分:抄録、発表準備協力 (共同)  共同発表者:篠原真矢、吉野智佳子