基礎看護学実習において看護系大学教員が教材として着目した学生の直接的体験と学生への関わり
看護教員7名に半構成的面接を実施した結果、教員は学生の、患者との関係構築やケア実践で困難や戸惑いなどの学生のつまずき体験に着眼し教材化していた。学生への関わりは患者理解や看護実践の促進、学生の気持ちの尊重、学びの共有化等であった。学生のつまずき体験は看護を学ぶ上で役立つ学習素材であり、学生個人の直接的体験を集団で思考する機会を設ける必要性や、看護教員の教材化の実績を積み重ねる必要性が示唆された。
看護教育研究学会誌