漢字熟語の読みにおける音韻活性化と意味活性化(博士論文)
漢字語を読む際の音韻情報の役割について検討した。その結果,漢字語を読む際の初期段階において自動的な音韻活性化の存在が確認され,従来日本語の漢字語で支持されてきた形態深度仮説とは異なる結果となった。また,意味活性化における音韻情報の役割については,低頻度の漢字語における意味活性化のみ,音韻情報が使用されることが明らかとなった。
早稲田大学大学院文学研究科 博士論文