漢字語とカタカナ語の音韻隣接語数と出現頻度による効果
日本心理学会第82回大会
漢字語とカタカナ語における音韻隣接語が果たす役割について検討した。その結果,語彙判断課題において,カタカナ語では両頻度条件で抑制効果が観察されたのに対し,漢字語では低頻度条件で促進効果が観察された。一方,音読課題においては,カタカナ語では促進効果が観察されたが,漢字語では音韻隣接語による効果は観察されなかった。このことから,語を読む際に音韻隣接語が影響を与えることが示唆された。