摂取時に出現したアレルギー症状は、原因食物に関係なく皮膚症状が最も多かった。その他にも出現したアレルギー症状は原因食物によって異なった。各アレルギー症状と保護者のFA治療に対する精神的な負担感との関連から、出現後の対処が大変なものや、アナフィラキシーを想起させる症状に負担感を感じ、強いストレスが引き起こされることが考えられる。子どものFAに対する気持ちとの関連からは、卵と牛乳において、出現頻度の高いアレルギー症状と治療の積極性と治したい気持ちに関連が認められた。保護者の場合は出現したアレルギー症状の内容が、子ども自身の場合は、出現頻度の高いアレルギー症状が心理的に負の影響を与える可能性が考えられる。