東京大学医学部附属病院リハビリテーション部精神科デイホスピタル(デイケア)で行われている家族支援の実践を通して、家族支援の一つの在り方から、再発の予防に寄与する可能性を検討した。包括的な家族支援を行うことで、ご家族とデイケア職員との間の治療同盟が強化され、かつご家族が主体的に本人の支援に関わることが出来るようになることが示された。またこのプロセスを通じ、ご家族自身が本人の状態の変化にも気付きやすくなり、スタッフとの情報交換がスムーズに行われることで、再発の徴候を掴みやすく、速やかな働き掛けが可能となると考えられた。 江口聡,藤枝由美子,清水希実子,石橋綾,飯田美恵,平野吉晃,山崎修道,浅井久榮,管心,古川俊一