就労スキルの獲得を目的としたSSTプログラムを作成実施し、その効果について検討した。各回終了後に行った自由記述アンケートをKJ法で分類した結果、「スキルの重要性を学べた」等のスキル理解因子、「電話では早口になる」等の自己洞察因子、「怖くて謝れなかったが謝ってみたい」等の洞察・目標設定因子、「就労準備に備えたい」等の就労レディネス因子らが多くの意見の集約として分類された。「謝る」、「断る」のスキルに否定的認知を持つ患者が多かったが、相手役を担うことで否定的認知の変化が確認された。加えて、ディスカッションで就労場面のイメージアップをしたことで、就労のイメージが乏しい患者もロールプレイがスムーズに行えていた。参加率は93%で当院の他グループに比べ良好であった。 江口聡,藤枝由美子,清水希実子,石橋綾,飯田美恵,矢島明佳,柳瀬瑠美 仙川小春.