和膠溶解技術の再構築に向けた実験的検討
本研究は、現在失われつつある和膠の溶解技術の体系化の実現に向け、水質(イオン濃度)に着目し、水質が膠に及ぼす影響について予備実験を通して傾向を捉えた。研究の方法として、科学的機器を用いて水質の異なる膠水(硬度1468、硬度304、硬度82)を透明度、色彩の側面から評価し、それぞれの特性の違いを明らかにした。また、本研究の発展性を考察し、幅広い分野で利用できる和膠の溶解技術の体系的な構築を検討した。
帝京平成大学紀要