研究目的は、看護学科1年生が地域事業への参加を通して得た学びを明らかにすることである。A大学看護学科1年生の授業として、地域への関心と理解を深めることを目標に、地域事業参加プログラム(以下、プログラム)を企画・実施した。プログラムの概要は、①教員の提示した9事業のうち1つを学生自身が選択する、②事前課題に取り組む、③プログラムに参加する、④参加を通して得た学びを事後課題としたまとめと発表であった。プログラムに参加し、全ての課題を提出した学生のうち、研究協力への同意を得られた者の事後課題の記述内容を質的記述的に分析した。結果は、学生が【想像と違った実際の当事者像】【無意識の偏見と障がい】【当事者・家族と支援者のかかわりの実際】【支援者について】【事業の意義】【地域におけるまちづくりとの関連】を新たに学んだことを明らかにした。