2025年問題への対応に向けて構築された地域包括ケアシステムを担う看護職の基盤となる力は、看護基礎教育においても培われることが期待されている。帝京平成大学ヒューマンケア学部看護学科(以下、本学科)のカリキュラムポリシーを受け、本学科1年生の教養必修科目「フレッシュセミナーⅠA・ⅠB」(以下、フレッシュセミナーⅠ)において、学生の地域への興味関心の芽生えを目標に、地域事業に参加するプログラム(以下、地域事業プログラム)を企画、実施した。学生の記述を質的帰納的に分析し、看護学生が地域事業への参加をとおし、「地域で暮らす人々を支える」ことについて得られた学びの特徴を検討した。