専門職としての介護職の存立基盤ー人材不足問題と専門性の検討からー(博士論文)
本研究の目的は,これまでの介護人材確保政策の中で,介護職の専門性および介護労働がどのように捉えられ,位置づけられてきたのか,その歴史的経緯を辿り,今日の深刻な人材不足に至った要因や構造を明らかにすることである.変容する養成教育制度と介護保険制度についても併せて検討し,介護職の専門性を発揮するための存立基盤がどのように整備されているのかについて,近年の状況と問題点を明らかにする.