社会人生活への円滑な移行を支援するために―「通過儀礼」としての大学生の就職活動に着目して―
「挫折」体験ともいえる企業からの数々の不採用経験を,大学生がどのように克服していくのかという「大学生の就職活動維持過程」に注目した一連の検討を通して,社会人生活に向けた「通期儀礼」として位置づけられる就職活動をどのように継続していくことが円滑な移行につながりうるのかについて提言を行った。一定の活動経験とそれに基づく自己理解を深める作業の有無が,以降の職場適応を分ける鍵となりうることが示された。
早稲田大学人間科学研究