「日本におけるコーポレートガバナンス改革の意義」
日本のコーポレートガバナンス改革の意義を、エージェンシー理論で再構成する。ガバナンス問題の本質は、取締役へ委託された経営を株主がモニタリングする仕組みをどう構築するかにかかっているが、これは、両者の関係をエージェンシー関係と捉え、その利害関係を調整するエージェンシー問題に帰結する。本稿では、上記改革の意義を、エージェンシーコスト削減に向けた取組みとして、再構成し、問題点と解決策を提言する。
日本ファイナンス学会第28回大会 報告論文