非典型的ゴーハム病患者におけるホモ接合性のミスセンス変異: ガスダーミンD遺伝子(c.823G>C, p.Asp275His) の同定
骨消失病変を伴う希少疾患「ゴーハム病」(指定難病277)の非典型例を経験した。発症年齢、外傷既往とリンパ管腫合併の有無と、家族構成に特徴があり、遺伝子関与を想定して行った全エクソン配列解析により、ホモ接合性の変異を患者Gasdermin D遺伝子内に同定した。この変異に基づくアミノ酸置換が単球細胞内での酵素切断を失わせることを証明した。切断断片の消失が破骨細胞の骨吸収活性抑制を失わせる機構が示唆された。
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