慢性疾患患者における不安・抑うつ構造の分析
慢性疾患患者の不安抑うつ状態に関わる因子構造を明らかにするため質問紙調査を行った(87名を分析対象)。調査項目は、基本属性、一般外来患者用不安抑うつテスト、全般的な健康状態、経済的な余裕等とし、相関分析・共分散構造分析により因果モデルを検討した。結果、慢性疾患患者の不安抑うつ状態は、経済的な余裕と全般的な健康状態により変動し、健康状態を改善させることで不安抑うつ状態も改善される可能性が確認された。
防衛医科大学校雑誌 2014;39(1):32-39