肺小細胞癌を有し抗GM1抗体が陽性であった感覚運動ニューロパチーの1例.
四肢・体幹のしびれおよび歩行困難と食欲低下にて発症した感覚運動ニューロパチーの女性。神経生検では、有髄線維は著明に減少し、神経周膜周辺の血管周囲に単核細胞の浸潤を認めた。血管炎によるニューロパチーと診断し、ステロイド投与を行うも治療抵抗性であった。経過中に肺小細胞癌が顕在化し、抗Hu抗体は陰性、抗GM1抗体は陽性であった。抗GM1抗体が関与したニューロパチーと考えられた。
臨床神経.