2年半の期間に複数回の身体計測を実施した高校ラグビー選手に対して、体格を類型化できるソマトタイプを算出し、高校3年間で観察された体格の変化を示すことを目的とした。選手に対し、健康・スポーツ医科学領域の国際基準であるISAK基準を用いて身長、体重、体脂肪率、皮脂厚8部位、周径9部位、幅径2部位の計測を4回実施し、体型をソマトタイプで類型化した。高校ラグビー選手のソマトタイプは競技歴が長くなるにつれて変化しており、FWでは内胚葉指数と中胚葉指数が増加し、筋肉質かつふくよかな体型となったのに対し、BKでは中胚葉指数の微増と外胚葉指数の低下が確認され、両群ともに時間が経つごとに筋肉質な体型となっていた。
(岩澤茉莉子、大沼久美子、三宅邦隆、鞠子佳香、村上有為子、香川雅春)