自己免疫性溶血性貧血の診断 11 年後にプロラクチノーマを発症した 1 例
小児の自己免疫性溶血性貧血はまれであり,長期経過の報告は殆どない.初診時 4 歳女児で.診断 11 年後に全身性エリテマトーデス分類基準を満たしたが臨床症状はなかった.また頭部 MRI でプロラクチノーマ と診断した.自己免疫性溶血性貧血にプロラク チノーマを発症した症例報告はなかった.一方,全身性エリテマトーデスでは 20 ~ 30% にプロラクチノーマを認め,本症 例でも同様の自己免疫機序の関連が示唆された
日本小児血液・がん学会雑誌