終末期のがん患者にどのような態度で接するのかがわからないと多くの薬剤師が回答をしたという調査報告から、在宅緩和ケアにかかわる薬局薬剤師20名を対象にインタビューを行い、どのように終末期のがん患者に関わる態度を形成していったのか、M-GTAを用いて分析した。その結果、医師や看護師との関わりや患者、患者家族との関わりの中で,実戦経験を積み重ね、薬剤師業務に対する固定観念から脱却することの重要性が示唆された。その後、患者の生活への視点の獲得、地域におけるチームの一員としての認識が強まっていた。また、遺された家族との関わりが継続することは、地域で働く薬剤師ならではであり、薬剤師の役割認識においても大きな意味があった。