劇症1型糖尿病を伴った墜落外傷の1例
症例は20歳の男性。 糖尿病性ケトアシドーシスによる意識障害のために墜落し受傷したと考えられた。両者が合併した本症例においては、外傷による侵襲は高血糖を助長した可能性がある。しかし、劇症1型糖尿病を合併していてもインスリンによる血糖コントロールと早期の循環血液量補正を行うことで外傷の経過に大きな影響を及ぼさないと考えられた。
日本救急医学会雑誌