アスリートの競技不安と抑うつ症状の安定性に関する一考察-重要な試合の前後で起こる時系列的変化に着目して-
日本体育学会第70回大会、慶應義塾大学
本研究は重要な試合前と試合が無い時期における競技不安、抑うつ症状を比較し、両者がどの程度安定的にみられるかを検討した。調査対象者は体育系大学の運動部に所属し、両時期に質問紙調査に回答した48名であった。その結果、抑うつ症状は重要な試合前後において、有意差が出るほどは変動せず安定的に見られたが、試合前の時期に競技不安が高まることにより抑うつ症状が高まることが示された。