指導者の勝敗に対する志向性が運動部員のライフスキルの獲得状況に違いを生じさせるのか
日本体育学会第68回大会、静岡大学
本研究は指導者の勝敗に対する志向性(勝利志向、プロセス志向)の違いにより、運動部員のライフスキルの獲得状況が異なるかどうかについて明らかにすることを目的とした。調査は2008年と2015年に実施し、調査対象者は高校時において運動部に所属していた大学生2115名であった。その結果、「社会的スキル」において「勝利志向が高い指導者」は「勝利・プロセス志向の両方が高い指導者」と「プロセス志向が高い指導者」より有意に低い得点を示した。