株式会社設立に関する一考察 ―小規模閉鎖会社と会社法―(国内学会発表)
日本ビジネス・マネジメント学会 プロジェクトマネジメント研究部会 千葉工業大学
小規模閉鎖会社に関して、会社法によって、資本金額や機関設計が事実に即して登記される傾向にあることは、取引の安全上望ましいことである。反面、責任限度額として不適当な資本金額での設立の問題がある。会社法によって株式会社本来の法人としての意味を見失った会社の濫立に対する処置について考察する。取引の安全のためには、自己責任での取引先の財務力調査やリスクマネジメント対策が必要であり、小規模閉鎖会社に関する法整備が急務である。